【柔整報道】[詐欺]交通事故患者の通院日数水増し・交通事故偽装した柔道整復師ら15人を逮捕 2018.08.07

柔整報道

各種メディアから配信された柔道整復師が関わる報道です。
配信元で実名・施術所名が明記されていても当サイトでは伏せて引用する場合があります。

報道

2018年8月に大手メディアで報道された柔道整復師による保険金詐欺です。

2018年8月の報道

交通事故で保険金詐欺 3人逮捕
2018.08.07
交通事故によるけがの治療費や慰謝料などの名目で複数の損害保険会社から120万円余りを騙し取ったとして、今日、柔道整復師の男ら3人が保険金詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、和歌山市口須佐の柔道整復師U.Y.容疑者56歳と、岩出市西国分の理容師、M.H.容疑者27歳、それにM.H.容疑者の妻のM.A.容疑者24歳の3人です。
県警交通指導課によりますと、M.H.容疑者は去年7月に、M.A.容疑者は今年4月に、それぞれ交通事故を起こし、U.Y.容疑者が経営する整骨院に通院していました。
その際、U.Y.容疑者は、M夫婦とその娘を含めた3人の通院日数を損害保険会社に水増し請求して、治療費およそ17万円をだまし取った疑いです。
また、M.H.希容疑者とM.A容疑者は損害保険会社2社に慰謝料や通院定額給付金など110万円余りを不正に請求し、だまし取った疑いです。
警察の調べに対しU.Y.容疑者は、「間違いありません」と容疑を認めていますがM.H.容疑者とM.A.容疑者はそれぞれ「身に覚えがない」「わからない」と供述しているということです。

テレビ和歌山より引用 http://www.tv-wakayama.co.jp/news/detail.php?id=49656

2018年9月の報道

交通事故の通院日数水増し現金だましとる 和歌山市職員の男ら3人 
2018.09.06
全労済から共済金をだまし取ったとして、和歌山県警交通指導課などは5日、詐欺容疑で、和歌山市農林水産課の事務副主任、A.H.容疑者(30)=岩出市中島=を逮捕。同容疑で和歌山市口須佐の柔道整復師、U.Y.被告(56)と和歌山市六十谷の無職、H.H.被告(49)=ともに詐欺罪で起訴=を再逮捕した。3人は容疑を認めているという。

逮捕容疑は、3人は共謀し、昨年9月に交通事故で負傷したA.H.容疑者がU.Y.容疑者経営の接骨院へ通院した日数を水増しし、全労済から施術費約44万円、慰謝料など70万円をだまし取ったとしている。

U.Y.浦田容疑者とH.H.容疑者は、交通事故による同院への通院日数を水増しし、保険会社から保険金をだまし取ったとして、今年8月に詐欺容疑で、同課などに逮捕されていた。同課などが余罪についても調べている。

同市は「市民に対する信用を失墜させたことを深くおわびします」と陳謝した。

産経新聞より引用 https://www.sankei.com/article/20180906-NPZXR5TIYNKVVNKZFQ3JELGAZ4/

2018年11月の報道

事故を捏造か 保険金詐欺で新たに3人逮捕
2018.11.14
柔道整復師らによる一連の保険金詐欺事件で、和歌山県警本部交通部と和歌山東、和歌山西、岩出3署の合同捜査班は12日、いずれも詐欺容疑で、和歌山市口須佐の柔道整復師(xx整骨院経営)、U.Y.(56)と同市府中の無職、Y.I.(56)の2容疑者を再逮捕し、同市善明寺の会社員、N.H.(47)、紀の川市池田新の会社員、Y.M.(47)、和歌山市府中の飲食店員、Y.M.(31)の3容疑者を新たに逮捕した。

県警交通指導課によると、5人は共謀して昨年2月11日午後10時15分ごろ、同市松原でN.H.容疑者が運転する乗用車にY.I.、Y.M.、 Y.M.の3容疑者を同乗させ、単独の交通事故をつくり出した上、U.Y.浦田容疑者が作成した虚偽の施術証明書など保険請求書類を中平容疑者が加入する自動車保険の会社に提出し、施術費や人身傷害保険金など合計約558万円をだまし取った疑い。

N.H.容疑者は「道路に犬が飛び出し、避けようとしたところ畑に落ちた」などと警察には物損事故で届け出たにもかかわらず、保険会社には同乗者がけがをしたなどと人身事故の届け出を行っていたという。

 U.Y.浦田容疑者とY.I.容疑者は容疑を認め、N.H.容疑者と Y.M.容疑者は認否を保留し、Y.M.容疑者は「私は保険金詐欺など一切していません」と容疑を否認しているという。

和歌山新報より引用 https://wakayamashimpo.co.jp/2018/11/20181114_82887.html

事件の概要

和歌山県和歌山市内の整骨院で、
院長の柔道整復師が、
共犯者14人と共謀して、
交通事故の施術での通院日数を水増したり、故意に交通事故を起こして虚偽のケガを根拠に施術証明書を作成する等の手口で計7件の詐欺で計1000万円超の保険金等を詐取しました。

逮捕容疑は詐欺(交通事故保険金詐取)です。

犯行は2017年2月以降に行われました。
逮捕は2018年8月です(その後にも再逮捕)。

容疑者

柔道整復師 U.Y.容疑者(56) 和歌山市口須佐在住
理容師 M.H.容疑者(27) 岩出市西国分在住
M.H.容疑者の妻 M.A.容疑者(24) 岩出市西国分在住
和歌山市農林水産課事務副主任 A.H.容疑者(30) 岩出市中島在住
無職 H.H.被告(49) 和歌山市六十谷在住
無職 Y.I.容疑者(56) 和歌山市府中在住
会社員 N.H.容疑者(47) 和歌山市善明寺在住
会社員 Y.M.容疑者(47) 紀の川市池田新在住
飲食店員 Y.M.容疑者(31) 和歌山市府中在住
の9人の他、報道されていない6人を含めて計15人です。

※報道された3件の犯行で別々に逮捕された容疑者をまとめて記しました。在住地は報道からの情報です。

柔道整復師 U.Y.容疑者(56)は全ての犯行に関与していました。
犯行が行われた和歌山市口須佐の整骨院を経営する院長でした。

他の容疑者については和歌山市農林水産課事務副主任 A.H.容疑者(30)のみ報道があり、逮捕・起訴後に懲戒免職処分となりました。

保険金詐欺の市職員 懲戒免職
2018.10.10
和歌山市は、交通事故にあった際に通院した日数を水増しし、保険金をだまし取ったとして起訴された30歳の職員の男について10日付けで懲戒免職にしました。
懲戒免職となったのは、和歌山市農林水産課のA.H.副主任(30歳)です。
市の調査に対し、「申し訳ないことをした」と話しているということです。
和歌山市の人事課長は、「市民の信用を失墜させ深くおわびします。教育を徹底するなどして再発防止につとめたい」と話しています。

NHKより引用 https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20181010/2040001445.html

被害者

交通事故保険金を不正請求され支払わされた全労済・損害保険会社です。

その他関連情報

報道された3件の詐欺の経緯を別々にまとめます。

(1)
2017年7月にM.H.容疑者(27)、2018年4月にM.A.容疑者(24)がそれぞれ別の交通事故を起こしU.Y.容疑者(56)が経営する整骨院に通院しました。
U.Y.進容疑者(56)はM.H.容疑者(27)・M.A.容疑者(24)の夫婦とその子供の3人の通院日数を水増しして損害保険会社に請求して治療費約17万円を詐取しました。
M.H.容疑者(27)・M.A.容疑者(24)の夫婦は損害保険会社2社に対し慰謝料・通院定額給付金等で約110万円を不正請求して詐取しました。

関係者一覧
柔道整復師 U.Y.容疑者(56) 和歌山市口須佐在住
理容師 M.H.容疑者(27) 岩出市西国分在住
M.H.容疑者の妻 M.A.容疑者(24) 岩出市西国分在住

(2)
2017年9月に発生した交通事故でA.H.容疑者(30)がケガをして、U.Y.容疑者(56)が経営する整骨院に通院しました。
A.H.容疑者(30)は通院日数を水増しして全労済から施術費約44万円・慰謝料等70万円を詐取しました。
U.Y.容疑者(56)と H.H.被告(49)は通院日数を水増しして損害保険会社から保険金を詐取して逮捕・起訴されました。

関係者一覧
柔道整復師 U.Y.容疑者(56) 和歌山市口須佐在住
和歌山市農林水産課事務副主任 A.H.容疑者(30) 岩出市中島在住
無職 H.H.被告(49) 和歌山市六十谷在住

(3)
2017年2月11日、和歌山市内でN.H.容疑者(47)が運転する乗用車にY.I.容疑者(56)・Y.M.容疑者(31)・Y.M.容疑者(47)の3人を同乗させ交通事故を偽装しました。
U.Y.容疑者(56)が虚偽の施術証明書等の保険請求書類を偽造し、 N.H.容疑者(47)が加入する損害保険会社に対して施術費・人身傷害保険金等で約558万円を詐取しました。
N.H.容疑者(47)は「道路に犬が飛び出し避けようとしたところ畑に落ちた」と警察には物損事故で届け出た一方、損害保険会社には同乗者がケガをしたと偽り人身事故の届け出を行いました。

関係者一覧
柔道整復師 U.Y.容疑者(56) 和歌山市口須佐在住
無職 Y.I.容疑者(56) 和歌山市府中在住
会社員 N.H.容疑者(47) 和歌山市善明寺在住
飲食店員 Y.M.容疑者(31) 和歌山市府中在住
会社員 Y.M.容疑者(47) 紀の川市池田新在住

この他にも報道されていない事件が発生し逮捕者が出ていたことと余罪が追及された結果、最終的に計7件の詐欺事件において15人が逮捕されました。この一連の事件全てに柔道整復師 U.Y.容疑者(56)が関与していました。

容疑者が院長を務めていた整骨院は和歌山市内にありました。

xx整骨院
和歌山市口須佐xxx-x

この整骨院は容疑者が開業した個人の施術所で、施術所名称は容疑者の本名が由来となっています(名称は伏字にしました)。
住宅兼施術所のような外観で青い字で施術所名、看板には「ヘルストロン無料 ゲルマニウム温浴」と記されていました。接骨院の敷地内に販売中の中古車も陳列してありました。
報道後には閉院していて看板も取り外されています。

事件後の経過

逮捕後の報道は見つからず事件後の経過についてはほとんど不明です。
しかし、その後の経緯を示すような情報がありました。

近畿厚生局が2020年1月31日付けで、柔道整復師 U.Y.容疑者(56)に対して受領委任の取扱いの中止相当の措置を発表しました。この容疑者は公的健康保険の取り扱いも制限されています。

柔道整復施術療養費の受領委任の取扱いの中止相当について
令和2年1月31日

1 受領委任の取扱いの中止相当となる柔道整復師
氏名   U.Y. 57 歳
施術所名 xx接骨院
所在地  和歌山県和歌山市口須佐
開設者  U.Y.

4 監査を行うに至った経緯
接骨院への通院日数を付け増して保険金を詐取したとして、保険金詐欺容疑で当該柔道整復師が逮捕されたとの報道があり、その後、和歌山地方裁判所において、保険金に加え、療養費を不正に詐取したとして懲役3年、執行猶予5年の有罪判決が言い渡され刑が確定したことから、当該柔道整復師に対して監査を実施した。

5 受領委任の取扱いの中止相当に至った主な事由
(1) 不正事項
実際の施術日以外に施術を行ったものとして、施術日数を付け増して、療養費を不正に請求していた。
故意に起こした交通事故であるにもかかわらず、不慮の事故であるかのように装って、療養費を不正に請求していた。
(2)監査時に判明した不正請求額
平成 29 年6月から平成 30 年5月までの施術分
2名分 金額 51,247 円

近畿厚生局より引用 https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/kinki/gyomu/gyomu/hoken_kikan/fusei_seikyu/000119468.pdf

この一連の事件について、日本損害保険協会近畿支部から和歌山県警に対し感謝状が贈呈されています。

保険金詐欺の犯人検挙で和歌山県警に感謝状贈呈
被害総額1,000万円超の保険金詐欺事件(7件・被疑者15名検挙)に対して
2019.01.29

日本損害保険協会 近畿支部(委員長:米川 孝/損害保険ジャパン日本興亜株式会社 専務執行役員 関西第一本部長)では、2019年1月16日(水)、和歌山県警察に感謝状を贈呈しました。
これは、交通事故による通院日数を水増しし保険金を不正に受け取っていた被害総額1,000万円超の保険金詐欺事件7件の被疑者15名を和歌山県警が検挙したことに対し、社会公共性の高い損害保険事業の健全な運営に多大な貢献をしたとして、その功績を称えたものです。

一般社団法人 日本損害保険協会より引用 https://www.sonpo.or.jp/news/branch/kinki/2018/1901_01.html

同協会および和歌山県警は以下のような声明を発表しています。

日本損害保険協会近畿支部和歌山損保会会長
「地道だが長期の粘り強い捜査が検挙につながり感謝している。今後も警察との連携を密にしていきたい。」

和歌山県警
「損保協会からの情報提供を端緒に被疑者検挙につながった。災害が続き多忙を極めるなか、捜査に協力いただいた損保各社に感謝したい。」

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