各種メディアから配信された柔道整復師が関わる報道です。
配信元で実名・施術所名が明記されていても当サイトでは伏せて引用する場合があります。
報道
2022年6月に大手メディアで報道された柔道整復師による自転車事故の保険金詐欺です。
自転車事故を偽装し保険金詐取容疑 「事故証明不要」の抜け穴突く
朝日新聞より引用 https://www.asahi.com/articles/ASQ6B5S6VQ6BUTIL007.html
2022.06.10
架空の自転車事故で保険金をだまし取ったとして、警視庁は、無職のH.M.(53)=千葉県船橋市藤原1丁目=や柔道整復師のK.S.(62)=東京都江戸川区南小岩2丁目=ら4容疑者を詐欺の疑いで逮捕し、10日発表した。
同庁は、4人が保険金申請時に事故証明書の提出を求めない保険会社の仕組みに目をつけ、虚偽の申請を繰り返したとみている。
うその請求100件以上…自転車事故装い保険金詐欺
テレビ朝日より引用 https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000257615.html
2022.06.10
H.M.容疑者(53)と柔道整復師のK.S.容疑者(62)ら4人は2017年、東京・板橋区で自転車で転倒してけがをしたと嘘をつき、保険金およそ47万円をだまし取った疑いが持たれています。
自転車事故装い保険金詐欺、自称トレーダー「株投資に使った」…30人で2700万円詐取か
読売新聞より引用 https://www.yomiuri.co.jp/national/20220610-OYT1T50195/
2022.06.10
自転車の事故を装い、保険金をだまし取ったとして、警視庁は10日、自称トレーダーの男(53)(千葉県船橋市)、無職の男(55)(東京都板橋区)ら男4人を詐欺容疑で逮捕したと発表した。2014年以降、約30人が計108件の事故を起こしたと偽り、保険金約2700万円を詐取したとみて調べている。
事件の概要
東京都内の整骨院で、
院長の柔道整復師が、
無職男性と共謀して自転車事故の偽装を繰り返し、約7年間で100件以上の虚偽申告により約2700万円の保険金を詐取しました。
逮捕容疑は詐欺(自転車保険金詐取)です。
犯行は2014年以降に行われました。
逮捕は2022年6月です。
容疑者
柔道整復師 K.S.容疑者(62) 東京都江戸川区南小岩2丁目在住
無職(自称トレーダー) H.M.容疑者(53) 千葉県船橋市藤原1丁目在住
を含む計4人です。
K.S.容疑者(62)は犯行が行われた 東京都内の接骨院を経営する院長でした。
被害者
自転車事故保険金を不正請求され支払わされた損害保険会社です。
その他関連情報
犯行は逮捕された4人が役割分担して行われていました。
・H.M.容疑者(53) 犯行の主導者
・K.S.容疑者(62) 経営する接骨院で治療証明書の偽造・保険請求
・その他2人 保険申請の名義人やその勧誘役
最初の逮捕容疑は、2017年12月に東京都板橋区内で自転車の単独事故を起こし、72日間の治療を受けたとする虚偽の治療証明書を偽造して保険金を申告、保険金計46万8千円を詐取した疑いでした。
余罪が追及された結果、4人のグループが2014~2020年に少なくとも108件の虚偽申告により約2700万円を詐取したことが判明しました。
4人全員が容疑を認め、H.M.容疑者(53)は「株の投資に使った」と供述しました。
自転車事故で詐欺が繰り返された理由
自動車事故等の保険金請求では、警察に事故を届出して交付される事故証明書が必要となります。
しかし、自転車事故の場合はこの事故証明書がなくても治療証明書等のみで保険金が請求出来る保険商品があります。
H.M.容疑者(53)は、
「約10年前に実際に自転車事故を起こしたときの請求で事故証明書を求められなかった経験から不正を思いついた」
「事故証明書が保険金請求に必要ならやらなかった」
と証言しました。
施術所
K.S.容疑者(62)が経営する接骨院については全く報道されず、東京都内で営業していたことだけが報じられています。
事件後の経過
逮捕後の報道は見つからず事件後の経過についてはほとんど不明です。
東京都損害保険防犯対策協議会から警視庁へ感謝状
この一連の事件について、東京都損害保険防犯対策協議会から警視庁に対し感謝状が贈呈されています。
自転車事故を作出した詐欺事件検挙で警視庁に感謝状
~100件以上の事故を作出、検挙の功績を称える~
2022.12.19東京都損害保険防犯対策協議会では、12月5日(月)警視庁交通部交通捜査課、中央署、愛宕署、麻布署、高輪署に感謝状を贈呈しました。
一般社団法人 日本損害保険協会より引用 https://www.sonpo.or.jp/news/branch/kanto/2022/ctuevu000001559g-att/2212_04.pdf
本件は、自転車事故を起こした際、事故証明がなくても保険金を受け取れることを悪用した保険金詐欺事件で、被害者役、加害者役、接骨院が連携し、他人の名義を使うなどして100件以上の事故を作出し、保険金を不正に請求したものです。
警視庁交通部交通捜査課と合同捜査本部が、周到綿密な粘り強い捜査により事件の全容を解明し、4名が検挙されました。
今回の検挙が、社会公共性の高い損害保険事業の健全な運営に多大な貢献をしたとして、その功績を称えたものです。
当支部は、当協議会の事務局として、今後も、警察等と連携しながら保険金不正請求排除に向けて取り組んでまいります。
同協会および警視庁は以下のような声明を発表しています。
東京都損害保険防犯対策協議会
「損害保険事業は、善良なお客様の保険料をもとに、不幸にも事故に遭われた方々に保険金をお支払いするという社会公共性が高い事業である。不正請求を行う者に対して、毅然とした態度で対処していくので、今回のような粘り強い捜査をお願いしたい」
警視庁交通部交通捜査課
「感謝状は、公務遂行上、とても励みになる。こうした犯罪には断固とした態度で臨んでいきたいので、引き続き損保業界から緊密な情報連携をお願いしたい」
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