各種メディアから配信された柔道整復師が関わる報道です。
配信元で実名・施術所名が明記されていても当サイトでは伏せて引用する場合があります。
報道
2022年6月に大手メディアで報道された柔道整復師による保険金詐欺です。
「事故でケガをしたことに」整骨院が偽りの診断書 通院日水増しで保険金だまし取った疑いで逮捕(福島県)
福島テレビより引用 https://www.fukushima-tv.co.jp/localnews/2022/06/2022061400000005.html
2022.06.14
◇詐欺容疑で逮捕
南相馬市 W.R.容疑者(30)
いわき市・整体院経営 A.D.容疑者(40)
いわき市・整骨院経営 O.N.容疑者(37)
◇事件概要
いわき中央警察署によると3人は令和元年10月、W.R.容疑者がいわき市で被害にあった交通事故を利用してケガの事実は無いにも関わらず「ケガをした」とO.N.容疑者が経営する整骨院を受診。そこで診断書を取得し、通院日を水増しして複数の損害保険会社に自動車保険金を請求し97万円をだまし取った疑い。
自動車保険金詐取したか 整骨院経営者ら3人 詐欺容疑で逮捕
NHKより引用 https://www3.nhk.or.jp/lnews/fukushima/20220614/6050018927.html
2022.06.14
交通事故でけがをしたとするうその書類を損害保険会社に提出し、自動車保険金およそ97万円をだまし取ったとして、事故の当事者とうその請求に関わった整骨院の経営者ら合わせて3人が詐欺の疑いで逮捕されました。
逮捕されたのは、南相馬市の会社員W.R.容疑者(30)と、いわき市内で整骨院を経営しているO.N.容疑者(37)、それにこの整骨院で以前働いていたA.D.容疑者(40)です。
交通事故を利用、保険金詐欺容疑 いわき・3人逮捕 /福島
毎日新聞より引用 https://mainichi.jp/articles/20220615/ddl/k07/040/105000c
2022.06.15
交通事故を利用して保険金をだまし取ったとして、いわき中央署は14日、南相馬市原町区上渋佐、会社員、渡辺亮太(30)▽いわき市常磐関船町3、整体院経営、A.D.(40)▽同市平下神谷、整骨院経営、O.N.(37)――の3容疑者を詐欺容疑で逮捕した。
事件の概要
福島県いわき内の整骨院で、
院長の柔道整復師が、
従業員の柔道整復師・交通事故患者と共謀して通院日数を水増しして約97万円の保険金を詐取しました。
逮捕容疑は詐欺(交通事故保険金詐取)です。
犯行は2019年10月以降に行われました。
逮捕は2022年6月です。
この他にも余罪が追及されました。
容疑者
柔道整復師 O.N.容疑者(37) 福島県いわき市平下神谷在住
柔道整復師 A.D.容疑者(40) 福島県いわき市常磐関船町3丁目在住
会社員 W.R.容疑者(30) 福島県南相馬市原町区上渋佐在住
の3人です。
O.N.容疑者(37)は犯行が行われた福島県いわき市内の鍼灸整骨院を経営する院長で、A.D.容疑者(40)はその院に勤務していてW.R.容疑者(30)とは犯行前から知人関係でした。
それぞれの立場を整理します。
・柔道整復師 O.N.容疑者(37)
整骨院院長。
W.R.容疑者(30)の詐欺話に乗って保険金詐欺。
・柔道整復師 A.D.容疑者(40)
O.N.容疑者(37)が経営していた整骨院の従業員(犯行時)。
W.R.容疑者(30)からの詐欺話をO.N.容疑者(37)に仲介した。
その後に整骨院を退職して逮捕時には整体院経営。
・会社員 W.R.容疑者(30)
交通事故の当事者。
ケガしなかったのに「ケガをした」と偽る詐欺話をA.D.容疑者(40)に持ち掛けた。
O.N.容疑者(37)のfacebookアカウントは報道後に削除されました。
プロフィールには簡単な経歴が記載されていました。
福島県立x工業高等学校に在学していました
出身校: xx鍼灸柔整専門学校
福島県 いわき市在住
福島県 いわき市出身
被害者
交通事故保険金を不正請求され支払わされた損害保険会社です。
その他関連情報
2019年10月19日、いわき市内の駐車場でW.R.容疑者(30)の乗る軽乗用車が別の乗用車に衝突される交通事故がありました。
外傷は無かったにもかかわらず、ケガをしたと偽り病院でケガしたふりで診断書を入手しました。
知人だった鍼灸整骨院勤務(犯行時)のA.D.容疑者(40)に保険金詐欺話を話を持ちかけ、仲介された鍼灸整骨院院長のO.N.容疑者(37)が通院日数も水増しして請求し保険金約97万円を詐取しました。
この事件を機に余罪が追及され報道されていない他の保険金詐欺事件も含めると、合計8人が逮捕され被害総額は約487万におよびました。
前年にも保険金詐欺で逮捕歴
O.N.容疑者(37)は前年2021年11月にも別の交通事故保険金詐欺で逮捕歴がありました。
自動車保険金97万円詐取疑いで3人逮捕 交通事故でけがを装う
福島民友ニュースより引用 https://nordot.app/909589400016748544?c=113147194022725109
2022.06.15
37歳男(O.N.容疑者)は昨年11月にも同様の手口で保険会社から保険金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで同署に逮捕されていた。
健康保険の不正請求も発覚し逮捕
交通事故保険金詐欺の報道により健康保険の不正請求も監査が行われ、この不正請求の事実も判明したことにより逮捕・起訴され有罪判決が下されています。
下記の東北厚生局の通知に記載されています。
施術所
O.N.容疑者(37)が院長を務めていた鍼灸整骨院は福島県いわき市内にありました。
xxxx鍼灸整骨院
福島県いわき市平下神谷下川原x-xx
この整骨院は容疑者が開業した個人の施術所です(名称は伏字にしました)。
逮捕後は閉院しています。
事件後の経過
厚生局から公的健康保険取り扱い制限
東北厚生局が2023年2月28日付けで、柔道整復師 O.N.容疑者(37)に対して受領委任の取扱いの中止相当の措置を発表しました。この容疑者は公的健康保険の取り扱いも制限されています。
柔道整復施術療養費の受領委任の取扱いの中止相当について
令和5年2月28日
1受領委任の取扱いの中止相当となる柔道整復師
施術管理者 O.N.(38歳)
施術所名 xxxx鍼灸整骨院
施術所所在地 福島県いわき市平下神谷下川原x-xx
開設者 O.N.
2受領委任の取扱いの中止相当年月日
令和5年2月28日
(当該柔道整復師は、以後5年間は新たに療養費の受領委任の取扱いができない。なお、開設者についても、以後5年間は新たに療養費の受領委任の取扱いができない。)
4受領委任の取扱いの中止相当に至った経緯
交通事故で負傷したとする患者の通院日数を水増しして虚偽の施術費用を請求し、自動車保険金をだまし取ったとして逮捕された当該柔道整復師が、いわき市国保課に対する療養費の詐欺を含め詐欺罪で判決を受けたため、令和4年11月15日から同年12月27日までの間において、延べ4日間、計2回の監査を実施し、監査の結果として「5受領委任の取扱いの中止相当に至った理由」に記載した不正請求の事実を確認した。5受領委任の取扱いの中止相当に至った理由
東北厚生局より引用 https://kouseikyoku.mhlw.go.jp/tohoku/000354435.pdf
(1)実際には行っていない保険施術について、これを行ったものとして、療養費を不正に請求していた。
(2)実際に行った保険施術に行っていない保険施術を付け増して、療養費を不正に請求していた。
(3)実際に行った保険施術とは異なる一部負担金を計算し、一部負担金を減免又は超過して患者から徴収していた。
(4)実際に患者が通院していないにもかかわらず、通院し施術を行ったように施術録に不実記載していた。
6療養費の不正及び不当請求額
監査において判明した不正請求額(国保の合計)
・不正請求額2名分26か月分650,917円
(注)上記の金額は、監査で判明したものだけであり、最終的な不正・不当の金額は、今後精査していくこととしているので確定していない。
日本損害保険協会から警察へ感謝状
この一連の事件について、日本損害保険協会東北支部から福島県警に対し感謝状が贈呈されています。
いわき中央警察署・福島県警交通指導課へ「感謝状」を贈呈しました
2023.01.26
~整骨院経営者らによる保険金詐欺事件の検挙に対して~
日本損害保険協会東北支部では、この度、保険金詐欺事件で犯人を検挙したいわき中央警察署および福島県警交通指導課へ感謝状を贈呈しました。
12 月14日(水)に福島県損害保険防犯対策協議会総会の場で行われた贈呈式には、いわき中央警察署署長および福島県交通部交通指導課課長が出席し、福島県損害保険防犯対策協議会会長から感謝状が手渡されました。本事件は、2021年10月に、交通事故を偽装し保険会社から自動車保険金をだまし取ろうとしたとして、5
一般社団法人 日本損害保険協会より引用 https://www.sonpo.or.jp/news/branch/tohoku/2022/ctuevu0000015g60-att/2301_01.pdf
名が逮捕されました。その後、約1年にわたる捜査により、新規被疑者を逮捕するとともに、整骨院経営者
らによる傷害保険金詐欺事件も立件されました。保険金請求を不審に思った保険会社からの相談を端緒に、
いわき中央警察署と福島県警交通指導課が共同捜査を行い、合計8名の被疑者を逮捕。被害総額は約487万
円におよびました。
協議会および同県警は以下のような声明を発表しています。
福島県損害保険防犯対策協議会会長
「粘り強い捜査により検挙され、損害保険事業の健全な運営に多大な貢献をいただいた。」
福島県警
「保険会社の捜査への協力に感謝するとともに、疑義のある事案があれば遠慮なく連絡をもらいたい。」
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